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本当は怖い情報科学

情報系大学院生の趣味&実益ブログ。

自動運転車の急速な発展は、やっぱり豊かな資金と強いモチベーション(つまり軍事と金)

いくつかのニュースサイトが、カリフォルニア州知事が、州内における自動運転車の公道での走行を認める法案に署名したことを報道している。

ここ数年で急激に完成度を高めてきたGoogleの自動運転車だが、とうとうここまで来たなという感じ。シュミット会長その他の経営陣が自動運転車に乗って 通勤する日も近いか・・・(?)。

ここで素朴な疑問として、なぜここ数年でここまで急激に完成度が高まったのだろうか、というのが気になった。少しネットを検索して調べてみたところ、わかりやすい資料を見つけた;写真で見る「自動運転車の歴史」:ギャラリー。まぁ無粋な解説を加えるまでもなく明らかなのだが、大きな節目は2つある。2004年からのDARPA(国防高等研究計画局)による自動運転車のコンテスト、そして2010年からのGoogleの自動運転車プロジェクトだ。両者とも豊富な資金力と強いモチベーションに裏打ちされたプロジェクトである。

ところで、DARPAが自動運転を推進するのは軍事的な目的から明らかだが、Googleの場合はどうだろう?世間では「この世から自動車運転による悲劇をなくすために」という美談のような話が言われているけれども、まぁ常識的に考えてそんなわけがない。過去に何度か書いたことだが、Googleが自動運転を推進するのは、それが同社の利益に結びつくからだ。

非常に粗いデータを使ったざっくりとした計算だが、自動運転車がどのようにGoogleの利益に結びつくのか計算してみよう。まず前提として、Google社の利益が人々のネット利用時間に比例すると仮定する。次に、インターネットを適当に探して得たデータによれば、アメリカ人は月平均68時間をインターネットに費やし日平均15〜30分を通勤に費やす(つまり月平均約14〜25時間そのうち90%が自動車通勤だそうだ)。人々が自動運転車に載っている間にインターネットをすれば、アメリカ人のネット使用時間は一気に15〜30%跳ね上がることになる。これは、Google社の利益に換算すれば4億ドル〜9億ドルくらいに相当する。もしこの未来が実現するなら、自動運転カーに数百万ドル突っ込んだところで大変にリターンのよろしい投資ということになるだろう。賢い賢い。

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