TSUBAME2.5でpyenvを利用して新しいPythonをインストール
最近は、HPC業界でもPythonの需要が高まりつつあります。機械学習・ビッグデータでもPythonがかつやくする場面が多くなってきました。しかし、東工大のスーパーコンピューターTSUBAME2.5にインストールされているPythonはデフォルトで2.6系列であるため、やや古いのが問題です。
Pythonやその他アプリケーションをインストールする際の大きな問題は、TSUBAMEでは外部への通信が原則としてブロックされていることです。しかし、回避手段が用意されています。
TSUBAME 内部から対外サイトのファイルを取得する方法について | TSUBAME計算サービス
これを利用して、pyenv
を用いて新しいPythonのバージョンをインストールしてみましょう。やり方としては、Proxyによる対外アクセスが許可されている特別なインタラクティブノードへ移動し、環境変数を適切に設定してpyenv
を実行します。
# in .bash_profile or .bashrc export http_proxy=proxy.noc.titech.ac.jp:3128 export https_proxy=proxy.noc.titech.ac.jp:3128 export PIP_INDEX_URL='http://pypi.python.org/simple/' export PIP_TRUSTED_HOST='pypi.python.org' # Python configuration PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv" PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH" eval "$(pyenv init -)"
上記の記事に書いていないことだが、pipの証明書エラーを回避するために2つの追加の環境変数を設定することに注意してください。
そして、上記のに内容を書き込んだら、実際にpyenv
を実行します。
# on TSUBMAE2.5 $ cd t2a006170 $ $ git clone https://github.com/yyuu/pyenv.git ~/.pyenv $ exec $SHELL $ pyenv install 2.7.8 $ pyenv global 2.7.8 $ python --version Python 2.7.8
これで完了。