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本当は怖い情報科学

情報系大学院生の趣味&実益ブログ。

情"飽"化社会(逆デジタルディバイド)

おごちゃんの雑文 - 「新技術の習得」は麻薬だ を読んで、改めて思ったのは以下のこと。


物を食べなければ死ぬが、食べ過ぎれば肥満になる。アメリカでは、低所得者ほど肥満率が高い。油の塊のような低価格のスナックを食べ、フィットネスに費やす時間も金も意識もない。


今までは、生きるために必要な情報が満たされない時代が続いていた。そのため、情報を得られない人たちが存在する状態が「情報格差」とされ、解消する努力がされた。しかし、衣食住と同じように、情報も「余る」時代に入っている。生存に十分な閾値を超えているということだ。


Tumblr とか RSS Reader はもちろん、巷にあふれる技術情報や新技術は、毎日が食べ放題のフリーランチみたいなものだ。得したような気分になって、皿に山盛りの料理を盛って、必死に食べる。食べないと損したような気分になる。でも、その先に待っているのは「肥満」した脳だ。


食べ物と同じように、摂取する情報を減らすことが「上流階級」の特権になりつつあるのかもしれない。ほとんどの家庭にはインターネットがある。インターネットで検索すれば、有象無象、玉石混淆の大量の情報が無料で手に入る。「情報下流階級」の人々は、多すぎる情報を摂取してぶくぶく太り、身動きが取れなくなる。「情報上流階級」の人々は、摂取する情報を制限し、質のよい情報を摂取し、「フィットネス」に通って健康を維持する。「スリムなボディ」は、上流階級の特権になりつつある。


学校の教育も、「どうやって情報を取得するか」ではなく、「どうやって情報を取捨選択するか」に移っている。「どうやってインターネットを使うか」ではなく、「どうやってインターネットを使いこなすか」焦点だ。


大事なことは、「栄養バランス」の取れたよい「食べ物」を見極めることと、「摂取カロリー」の目安を知り、必要ならフィットネスをすることだ。「世の中にはどんな情報があるか」というメタ情報を集めつつ、何を知ればよいのかを注意深く選ぶ。そして、選んだ少数のターゲットについて深く学び、同時に数学的・論理的思考のトレーニングをすることだろう。

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